最終更新:2026年9月2日
見えている改ざんだけを消して終わりにしない
不正な文章やファイルを削除しても、別フォルダのバックドア、追加された管理者、改変された設定、流出した認証情報が残っていれば再発する可能性があります。公開画面を戻すことと、侵入経路や残存箇所を確認することを分けずに進めます。
緊急時はご相談ください。24時間対応や即時復旧を保証するものではありませんが、症状と発見日時を確認し、対応可否と先に行うべき措置をご案内します。
改ざんを疑う主な兆候
- ページの文章、画像、リンクが勝手に変わっている
- アクセスすると広告や別サイトへ転送される
- 検索結果に身に覚えのないページや外国語のタイトルが出ている
- ブラウザやGoogleから危険なサイトとして警告される
- サーバーに見覚えのないファイル、管理者、定期処理がある
- 一度修正した内容が再び書き換えられる
利用者の端末やアクセス経路によって症状が変わることもあります。自分の画面で再現しなくても、報告されたURL、時刻、端末を記録します。
最初に画面と時刻を記録する
- 問題が起きているURL、画面、警告文をスクリーンショットで残す
- 最初に気づいた日時と、正常だったと確認できる日時を記録する
- 直前に行った更新、外部委託、アカウント追加、サーバー変更を整理する
- サーバー会社やGoogleから届いた通知を保存する
- 可能であれば、現在のファイル、データベース、ログを別の場所へ保全する
感染している可能性があるバックアップも、調査時点の記録として役立つ場合があります。ただし、正常なバックアップと混同しないよう取得日時と状態を明記します。
利用者への影響を抑える
不正な転送、偽の入力フォーム、マルウェア配布など利用者への影響が疑われる場合は、サーバー会社や担当者と相談し、公開の一時停止、アクセス制限、該当機能の停止を検討します。
- 原因が分からないまま更新や削除を繰り返さない
- 通常の問い合わせメールでパスワードや秘密鍵を送らない
- 認証情報の流出が疑われる場合は、安全な端末から変更する
- 復旧前にパスワードを変更した場合も、復旧確認後にもう一度見直す
- 決済、会員、個人情報を扱うサイトは影響範囲を慎重に確認する
同じサーバーアカウント内を確認する
一つのFTP・サーバーアカウントで複数サイトを管理している場合、別サイトや公開フォルダ外に不正ファイルが残っている可能性があります。対象サイトだけを元に戻しても、別フォルダから再感染することがあるため、同じアカウントから操作できる範囲を整理します。
| WEBサイト | 同一契約内のドメイン、サブドメイン、テスト環境、旧サイト |
|---|---|
| ファイル | 公開フォルダ、アップロード領域、設定ファイル、定期処理、バックアップ |
| WordPress | 本体、テーマ、プラグイン、ユーザー、データベース、予約処理 |
| 静的サイト | HTML・JavaScriptの変更、不正な転送、サーバー設定、FTPの更新履歴 |
| 認証情報 | サーバー管理画面、FTP・SFTP、WordPress、データベース、外部サービス |
複数サイトやサーバー全体を調査する場合は、ファイル数と構成に応じて作業範囲と費用が変わります。
復旧後に再発防止と外部警告を確認する
- WordPress本体、テーマ、プラグインを正規の提供元から更新・置換する
- 不要なアカウント、プラグイン、テーマ、古いファイルを整理する
- サーバー、FTP・SFTP、CMS、データベース等の認証情報と権限を見直す
- 主要ページ、フォーム、決済、会員機能、外部連携を確認する
- ログとファイル変更を一定期間確認する
- Search Consoleの「セキュリティの問題」を確認し、必要に応じて再審査を申請する
Googleの警告がある場合は、原因を修正した後にSearch Consoleのセキュリティ問題レポートから確認・再審査を行います。WordPressサイトはWordPress公式の復旧手順とセキュリティ強化ガイドも参照してください。
復旧を依頼するときに用意する情報
- 対象サイトURL、症状、発見日時
- WordPress、静的HTML、その他CMSなど分かる範囲の構成
- 利用サーバー会社と契約名義
- 同じ契約内にある他サイトとテスト環境
- 正常だった時点のバックアップとログの有無
- 停止できない決済、予約、会員、業務機能
原因の断定やファイル削除をしてから相談する必要はありません。分かる範囲を共有し、どこまで調べるかを決めます。
