企業ホームページの定期運用チェックリスト

問い合わせフォームや会社情報を正しく保ち、公開後のサイトを改善していくために、担当者・確認周期・記録方法を決めます。

最終更新:2026年7月13日

ホームページは公開後の担当業務を決めておく

企業ホームページには、会社情報、サービス、問い合わせ先、採用情報など、利用者の判断に関わる情報があります。公開時に正しくても、組織変更、料金改定、サービス終了、担当者の異動によって内容は古くなります。

毎日すべてを確認する必要はありません。影響の大きい項目を周期別に分け、誰が確認し、問題があったとき誰へ連絡するかを決めると継続しやすくなります。

最初に決める担当体制

サイト責任者掲載内容、予算、公開可否を判断します。各部門から集めた修正依頼の優先順位も決めます。
更新担当者文章・画像の差し替え、ページ追加、リンク確認、更新履歴の記録を行います。
問い合わせ担当者フォーム受信と返信状況を確認し、休暇・異動時の代替担当を決めます。
技術担当・委託先サーバー、ドメイン、CMS、バックアップ、障害、セキュリティ更新を担当します。
情報提供者営業、採用、総務など各部門から、変更情報やよくある質問を更新担当へ伝えます。

少人数の企業では一人が複数を兼務できます。ただし、ログイン情報、契約名義、障害時の連絡先が一人にしか分からない状態は避けます。

週次で確認する項目

  • 問い合わせフォームからテスト送信し、受付メールと担当者への通知が届くか
  • 未返信の問い合わせや迷惑メールへの振り分けがないか
  • トップページや重要なサービスページが表示できるか
  • キャンペーン、休業日、募集状況など期限のある案内が残っていないか
  • 公開予定の原稿、写真、承認待ちの修正が滞っていないか

問い合わせが事業上重要なサイトでは、フォーム確認を週一回より短い間隔で行います。テスト送信には、実際の利用者と区別できる件名を使用します。

月次で確認する項目

情報とリンク

電話番号、営業時間、料金、担当者、外部サービスへのリンク、資料の内容を確認します。

表示と操作

PCとスマートフォンで主要ページ、メニュー、ボタン、画像、表、フォームを確認します。

アクセス状況

閲覧ページ、検索語、流入経路、問い合わせにつながる行動を前月や前年同月と比較します。

更新環境

CMSや利用機能の更新状況、バックアップの実行結果、管理者アカウントを確認します。

月次確認の記録例

確認日対象結果・対応担当
7月1日問い合わせフォーム送受信正常営業担当
7月3日サービス料金表改定予定のため8月公開原稿を準備WEB担当

四半期ごとに確認する項目

  • 事業内容とサイトのページ構成が現在の優先順位に合っているか
  • 営業や問い合わせ窓口で繰り返し聞かれる質問をFAQやサービスページへ反映できないか
  • 検索表示はあるがクリックされていないページ、閲覧されても次の行動につながらないページがないか
  • 終了したサービス、古い採用情報、期限切れの受賞・実績表現が残っていないか
  • リンク切れ、404、転送設定、サイトマップ、構造化データに問題がないか
  • 管理者権限を持つ退職者・異動者のアカウントが残っていないか
  • バックアップから復元できる手順と連絡先が共有されているか

修正候補をすべて同時に進めず、利用者への影響、事業上の重要度、作業量で優先順位を付けます。

年次で確認する項目

会社情報代表者、所在地、役員、事業内容、許認可、所属団体、沿革、受賞歴
契約・管理ドメイン、サーバー、SSL、CMS、有料機能、写真素材、外部サービスの契約と名義
方針・規約プライバシーポリシー、広告・編集方針、利用規約、特定商取引法に基づく表記
体制運用責任者、更新担当者、緊急連絡網、パスワード・多要素認証、委託先
成果と計画目的に対する成果、よく読まれた情報、問い合わせ内容、翌年に追加・統合するページ

決算期、年度初め、契約更新月など、社内で忘れにくい時期に固定すると実施しやすくなります。

アクセス解析は順位だけで判断しない

Search Consoleの検索パフォーマンスでは、検索クエリやページごとにクリック数、表示回数、CTR、掲載順位を確認できます。順位は検索条件によって変動するため、表示回数とクリック数の傾向、問い合わせ内容、重要ページへの移動もあわせて見ます。

表示回数が増え、クリックが少ない検索意図とページ内容、タイトル、説明文が合っているか確認します。
閲覧はあるが問い合わせが少ない対象者、対応範囲、実績、料金の考え方、よくある質問、相談方法が不足していないか確認します。
検索流入が減った期間、ページ、検索語、端末を分け、需要変化、情報の古さ、技術的問題を切り分けます。
特定ページだけ伸びた読者が次に必要とする情報を考え、関連ページへの内部リンクや補足記事を追加します。

変更前後を記録する

更新日、対象URL、変更理由、変更箇所、担当者を残します。大きな修正では、変更前の文章や画面、アクセス数の基準期間も保存しておくと、結果を振り返れます。

  • 公開前にバックアップまたは変更前データを保存する
  • 会社情報、料金、事例などは社内の確認者を明記する
  • 更新後に表示、リンク、フォーム、計測を確認する
  • 問題が起きたときの戻し方と連絡先を記録する
  • 月次会議などで未対応項目を次回へ引き継ぐ

ホームページ運用でよくある質問

更新する話題がない月も確認は必要ですか?

新着情報を増やす必要はありませんが、フォーム、期限のある案内、会社情報、主要ページの表示は確認します。更新件数より情報が正しいことが重要です。

アクセス数が少なければ全面リニューアルすべきですか?

アクセス数だけでは判断できません。対象者が限られる事業では、必要な相手が会社確認や問い合わせに使えているかが重要です。目的、検索表示、問い合わせ、既存顧客の利用状況を確認します。

社内で更新するか委託するか、どう分けますか?

日常的な文章・写真の更新は社内、サーバーやCMSの大きな変更、障害対応、設計変更は委託先という分け方があります。担当者の知識と、停止した場合の影響をもとに決めます。

参考情報

運用できる状態からサイトを設計する

担当者、更新方法、確認周期が決まっていない場合は、現在の管理環境と必要な更新を棚卸しし、社内運用と外部支援の範囲を整理します。