最終更新:2026年7月13日
リニューアルの目的を「新しく見せる」だけにしない
見た目が古いことはリニューアルのきっかけになりますが、成果を判断するには「誰に、何を伝え、どの行動につなげたいか」を先に決める必要があります。問い合わせ、採用、来店、資料請求、既存顧客への案内など、優先する目的によって必要なページと導線は変わります。
現在のサイトに検索流入や外部リンクがある場合、内容やURLを不用意に削除すると、利用者が情報へたどり着けなくなることがあります。新しく作るものだけでなく、引き継ぐ資産を確認することが重要です。
全面リニューアルと部分改善の判断
| 全面リニューアルを検討 | 目的や事業内容が変わった、スマートフォンで使いにくい、更新できない、ページ構成が実態と大きくずれている |
|---|---|
| 部分改善から検討 | 会社情報やデザインは使えるが、サービス説明、事例、FAQ、問い合わせ導線が不足している |
| 運用改善を優先 | 公開後に更新していない、アクセス解析を見ていない、担当者や更新手順が決まっていない |
サイト全体を作り直さなくても、重要ページの文章、写真、導線、フォームを改善するだけで目的を達成できる場合があります。
最初に行う現状の棚卸し
- 現在公開している全ページとURLの一覧
- 検索や他サイトから閲覧されているページ
- 問い合わせ、電話、来店、採用などにつながっているページ
- 今も正しい会社情報、サービス、料金、実績、写真
- 削除したい情報と、法令・契約上残す必要がある情報
- Google Analytics、Search Console、広告などの計測状況
- ドメイン、サーバー、CMS、メール、フォームの管理者
ページ数が少なくても一覧を作り、「そのまま移す」「修正して移す」「統合する」「削除する」を決めると、移行漏れを防ぎやすくなります。
制作会社へ相談する前に準備したい情報
事業と顧客
主力サービス、対象地域、顧客、よくある相談、競合との違い、今後伸ばしたい事業を整理します。
サイトの目的
会社確認、問い合わせ、採用、販売、資料提供など、優先順位を付けます。
社内体制
決裁者、原稿確認者、公開後の更新担当者、写真や実績を提供できる人を決めます。
素材と権利
ロゴ、写真、動画、文章、パンフレット、取引先名、受賞歴について、掲載可否と権利関係を確認します。
管理情報
ドメイン、サーバー、CMS、メール、解析ツールの契約名義とログイン管理を確認します。
公開希望時期
周年、展示会、採用開始など動かせない日程がある場合は、確認期間を含めて逆算します。
ホームページリニューアルの進め方
目的と指標を決める
問い合わせ件数だけでなく、重要ページの閲覧、資料閲覧、採用ページへの移動など確認する行動を決めます。
既存資産を棚卸しする
ページ、URL、検索流入、外部リンク、写真、原稿、管理環境を一覧化します。
対象者と必要情報を設計する
利用者が比較・判断するために必要なサービス内容、事例、FAQ、会社情報を決めます。
サイト構成と導線を作る
トップから各ページへ進む順序と、問い合わせ・電話・資料などの行動導線を設計します。
原稿と素材を準備する
デザインと並行して、文章、写真、表、実績、著者・監修者情報を確認します。
移行・公開をテストする
URL、フォーム、計測、スマートフォン、リンク、404、表示速度を確認して公開します。
公開後に改善する
実際の検索語、閲覧経路、問い合わせ内容を確認し、説明不足のページを追加・修正します。
URLを変更するときに確認すること
既存ページのURLを変更する場合は、古いURLと新しいURLの対応表を作り、内容が対応するページへリダイレクトします。すべてをトップページへ転送すると、利用者が目的の情報へたどり着けず、検索エンジンからも適切な移転と判断されない場合があります。
- 旧URLと新URLを一対一で対応させる
- 統合するページは、内容を引き継いだ統合先へ案内する
- 代替ページがない削除は、無関係なページへ転送しない
- canonical、内部リンク、サイトマップを新URLへ更新する
- 公開後はアクセス解析、Search Console、404を確認する
Googleも、URL対応表、リダイレクト、canonical、サイトマップ、公開後の監視をサイト移転の手順として案内しています。
公開前後のチェックリスト
| 表示 | PC・スマートフォン、主要ブラウザ、文字・画像・表・ボタンの重なり |
|---|---|
| 機能 | 問い合わせフォーム、電話リンク、メール、検索、絞り込み、外部サービス |
| 情報 | 会社名、住所、電話、代表者、営業時間、サービス、料金、著者、更新日 |
| 検索 | title、description、h1、canonical、robots、構造化データ、サイトマップ、リダイレクト |
| 計測 | アクセス解析、フォーム完了、広告計測、プライバシーポリシー |
| 運用 | 更新担当者、バックアップ、ログイン管理、更新手順、問い合わせ確認担当 |
ホームページリニューアルでよくある質問
古いページはすべて削除してよいですか?
現在も閲覧されているページ、外部リンクがあるページ、顧客対応に必要なページは、内容を確認せず削除しない方が安全です。修正、統合、削除をURL単位で判断します。
デザイン案から始めてもよいですか?
デザインの検討は必要ですが、目的、対象者、ページ構成、原稿が未確定だと作り直しが増えます。最初に情報設計を行います。
公開したら作業は完了ですか?
公開後にフォーム、検索流入、閲覧経路を確認し、実際の質問や問い合わせをもとに改善を続ける必要があります。
参考情報
まずは現状のサイトを棚卸しする
全面リニューアルが必要か、重要ページの改善から始めるべきかは、現在のURL、流入、問い合わせ、更新体制を確認して判断します。
