WordPressを安全に更新する手順

更新前の状態と戻し方を記録し、可能なら検証環境で試してから、影響範囲の小さい単位で本番へ反映します。

最終更新:2026年9月2日

更新通知を消すことが目的ではありません

WordPressの更新は、安全性と機能を保つために必要です。一方で、古いテーマや独自プラグイン、PHPとの組み合わせによっては表示やフォームに影響します。作業前に、何を更新し、どこを確認し、問題時にどう戻すかを決めます。

現在の構成を棚卸しする

WordPress現在のバージョン、サイトURL、管理画面、マルチサイトかを確認します。
サーバーPHP、データベース、WEBサーバー、容量、バックアップ機能を確認します。
テーマ親・子テーマ、独自修正、ライセンス、配布元、更新履歴を確認します。
プラグイン有効・停止中、用途、最終更新、配布元、代替できない機能を整理します。
重要機能問い合わせ、予約、会員、決済、検索、外部API、定期処理を一覧にします。

停止中のプラグインもサーバー上に残っていれば確認対象です。利用目的が分からないものを、確認せず削除しないでください。

ファイルとデータベースを両方保存する

  • WordPress本体、テーマ、プラグイン、アップロード画像、設定ファイル
  • 投稿、固定ページ、ユーザー、フォーム設定等を含むデータベース
  • サーバー外または本番サイトと別の保管場所
  • 取得日時、対象サイト、保存先、作業者の記録
  • 復元に必要な管理権限と手順

バックアップファイルが存在するだけでは不十分です。復元方法が分かるか、容量不足や取得エラーがないかを確認します。

可能なら検証環境で先に試す

サーバーのステージング機能や複製環境を利用できる場合は、本番と同じPHP・WordPress構成で更新を試します。検証環境から本番のメール送信、決済、外部APIへ接続しないよう設定も確認します。

  • 更新前後で画面、管理機能、エラーログを比較する
  • キャッシュを削除して確認する
  • 本番データを検証環境へコピーする際は個人情報を扱う権限を確認する
  • 検証環境を検索結果へ公開しない

一度に全部更新せず、区切って確認する

  1. バックアップと復元手順を確認する
  2. 更新前の主要画面と機能を記録する
  3. 互換性と提供元の更新情報を確認する
  4. 影響範囲を考えて、プラグイン、テーマ、本体、PHPの順序を決める
  5. 一つまたは関連する単位で更新し、その都度テストする
  6. キャッシュを削除し、エラーログを確認する

長期間放置されたサイトでは、最新バージョンへ一度に上げられない場合があります。中間バージョンや代替機能が必要かを先に調べます。

更新後の確認項目

  • トップ、主要ページ、投稿、検索、404が表示できるか
  • PC・スマートフォンでメニューやレイアウトが崩れていないか
  • 問い合わせフォーム、自動返信、担当者通知が動くか
  • 予約、会員、決済、外部連携など重要機能が動くか
  • 管理画面で投稿・画像アップロード・編集ができるか
  • GA4、広告、Cookie同意などのタグが残っているか
  • PHP・JavaScript・サーバーのエラーが増えていないか

問題が起きたときの判断

軽微な表示崩れをその場で直すか、更新前へ戻すかを、影響範囲と復旧時間で判断します。原因が分からないまま更新やプラグイン停止を繰り返すと、状態の記録が失われます。

  • 問題が発生した更新と時刻を記録する
  • 画面、ログ、操作手順を保存する
  • 利用者への影響が大きい場合は切り戻しを優先する
  • 切り戻し後もフォームやデータが失われていないか確認する

WordPressの公式手順はUpdating WordPress、安全性の考え方はHardening WordPressを参照します。

更新作業を安全に任せる

バックアップや互換性の判断が難しい場合は、現状調査、更新、主要機能のテスト、実施報告まで単発で依頼できます。